具体例より例え話を。「明日への遺言」。

6/22
バイトが終わってから、先日登山に行った後輩と会った。
いやぁ、モスで白熱した討論を、、。
絶対、うるさすぎて迷惑だったろうなぁ;


んーやっぱり、話がかみ合わんのだよなぁ。
自分の伝えたいことを伝えるつもりで、例を出したりするのだけど、その本質を見てもらえなくて、
例の方に食いつかれて、話がどんどんとズレていく。
後になって冷静に考えると、例自体が問題なのか?とも思う。
そこに食いつかれるということは、さらっと流せない問題となる部分があるのかと。
つまり、例に穴があって、そこを突かれてしまうだけなのかもしれない。


この前、ある人が人に説明するときの具体例と例え話についての違いについて話してくれた。
具体例は自分の気持ちや考えが入りすぎるから偏りができる。
例え話ならば、どっちの側からも考えられる上、いくらでも分かりやすくしようと思えばできる。


自分は具体例でしか話してなかったのかも。
多分、自分では理解できてるけど、相手には理解できない部分があったり、

やっぱり、完全に思ってることを伝えるには不足する部分がある場合もあるんだろうなぁ。
でも、実際に例え話をするのも難しい、、、というか、伝えたいことが難しいほど、
分かりやすい例えを提示するのがどんどん難しくなる。
しかも、話してる間に考えるとなると、自分の頭では本筋からどんどんズレてしまいそうだ;
冷静に今話してることをまとめながら、話してる現状を俯瞰で眺められるのが理想だろうな。


まぁ、何度も似たようなことは考えたことあると思うけど、中々うまくいかないんだよなぁ、、、。


50/100




6/23
夜に映画観た、「明日への遺言」。


あらすじ
終戦後まもなく、日本の東海地方の軍のある戦犯の裁判。
争われているのは、日本を空襲した米軍人を正当な裁判手続きを踏まずに斬首による処罰をしたこと。
国際法では、他国の領土でも軍に関わる場所なら攻撃が可能とされている。
しかし、実際の空襲ではそれ以外の民間人の居住区にも及んでいた。
戦争の混乱によって、様々な問題が交錯して絡み合っている。
その問題に真っ向から向き合い、法戦と称し立ち向かったのが主人公である岡田資。
陸軍中将という要職にあった彼は、若い部下の死刑を免れるために自ら全責任を負うことを決意する。




原作が小説であって、それを読んでいないから、これが全てフィクションなのかはわからないけど、
もし、戦犯裁判というのがこの映画の通りなら、今まで誤解していたかもしれない。
裁判を主導に行うのは当然、アメリカ側で、判決も一方的なものとばかり考えていた。
でも、弁護人もしっかりと被告を弁護していて、形だけではない公正があったのかもなぁと。


この話では岡田が自分で全責任を負うことを目的としているのだけど、その意図が働いているならば、
証言した出来事に嘘はないとしても、思うことや考えることは本心ばかりではないのでは?と思う。
例えば、米軍人に処罰を下すときに斬首したということ。
証言では、日本古来の儀式であり、誇りある死に方というようなことを述べていたと思うけど、
それはアメリカ人のような文化の違う者にとっては意味がないわけだし、

それくらい岡田は理解していたかと。
あと、命令系統について、日本と他国との違いについて質問されていて、それに対して、
責任の所在を命令した者にあるとしていたけど、これもかなり強引な気がする。
もちろん、命令に従った者に全く罪がないということではないけど。


この映画には波が無い、すごく淡々と進む。
でも、本来裁判はそうあるべきなのだろう、闘う場ではあるかもしれないが、
感情に流されて、問題の本質を見れなくなるといつまでも解決しない。
所々に登場する実際の戦争の映像の方が刺激が強く、目を背けたくなるようなものばかりだった。


主人公を演じるのは「藤田まこと」。
自分が知ってる出演作は「はぐれ刑事」くらいなんだけど;
この人の演技っていうか、そういう役なのか、人を説得したり、訴えかける力みたいのがあるなぁと。
穏やかなんだけど、一つ一つの言葉がすごく力強くて、上司とか父親だったらいいなぁと思う(笑


50/100