次は明るい音楽ものを。

夕方に昼寝してしまった。
起きてから映画を観始める、今日は「戦場のピアニスト」。
第二次世界大戦時のポーランドに実在したピアニストの話を元にした映画である。
ポーランドですでに有名なピアニストであった主人公はユダヤ人であった。
ナチスの侵攻によって、ユダヤ人の生活条件は日を追うごとに悪化していった。
その後、家族と共に行動していたのだが、強制収容所に送られる直前に主人公一人が助けられる。
しかし、扱いのひどさは変わらず、ナチスの支配におびえながら生活を続けていく。


少し前に「聖なる嘘つき」という映画を観た。これも同じユダヤ人を主人公として、
ゲットーと呼ばれる、ユダヤ人のみの居住地域が登場する。
聖なる嘘つきもユダヤ人のゲットーでの生活の悲惨さ、過酷な労働を描いていたけど、
戦場のピアニストではナチスユダヤ人に対する暴行、惨殺シーンが生々しく映り、
本当に目を覆いたくなるような場面があり、罪もない人々が何の意味もなく殺される、
悲しみ、怒り、というよりは、血すらめったにみない生活に慣れてしまっていて、
ドロドロと血が流れ、平然と転がる死体には、ただただ気持ち悪さを感じてしまった、、。


ある時、主人公は救われる。
そのシーンを観ているときに、あることを思い出し考えていた。
非常にこの映画には不釣合いな気もするけど、思い出したあることというのはのは、
さまぁ〜ず・さまぁ〜ず」というトーク番組で、天使と悪魔について話していたことで、
天使は良いことをして当たり前とされるが、悪魔はほんの少しの良いことであっても、
必要以上に良いことと評価されるということ。
主人公を救った行為自体は素晴らしいことだと思う、だけど、背景に何十何百の死体があっても?
、、、と考えてしまい、手放しには良いこととは思えない。
純粋に良心だけでの行動として受け入れづらいのがなんとも悲しいところだ。
ただ救ってくれた人が、主人公が礼をしようとしたときに、自分ではなく神に感謝しろ、
と言ったのには、同情してしまう。


観る前から重い内容だと言うことは分かっていたし、観た後もすっきりとした感覚もない、
でも、分かるなんてことはできなくても、知ることができただけでも良かったかなと思う。


ピアニストの映画はどうも重い内容が多いような、、自分がそういうのしか観てないのだろうけど。
こういうのが続くと「のだめ」のような笑いのある音楽の話が観たくなる、

DVDのレンタルが開始するのはいつになるだろう。
でも、新作で借りなきゃいけないのか、、、どうしよう(笑


20/100